あらすじ
小国アルストリアは、強大な帝国ガルヴァディアによって一夜にして滅ぼされた。
家族を奪われた元王子のシアン(Ω)は、名を「ルカ」と偽り、没落貴族の養子として帝国の後宮へ側室候補として潜入する。
すべては、冷酷無比な暴君と恐れられる若き皇帝エドガー(α)の首を取るため。
しかし、彼を待ち受けていたのは予想外の真実だった。
エドガーは自ら泥を被り、帝国の罪を一人で背負い続ける孤独な青年だったのだ。
「あなたの背中を、決して手放したくはない」
復讐の刃はいつしか彼を守る盾となり、偽りの関係は運命の番としての甘く深い執着へと変わっていく。
陰謀渦巻く後宮を舞台に、孤独な皇帝と復讐のΩが真の愛を見つけるまでの、極上のオメガバース・ファンタジー!
【登場人物紹介】
◇シアン
帝国に滅ぼされた小国アルストリアの元王子。
性別はΩ。
国の滅亡後、身分を偽り「ルカ」と名乗って後宮の側室候補として潜入する。
亡き家族と祖国への復讐を誓っているが、気高く心優しい本質を持つ。
皇帝エドガーと接するうちに、彼の抱える深い傷と孤独に触れ、復讐と惹かれる心の間で激しく葛藤する。
◇エドガー
強大な軍事力を持つ帝国ガルヴァディアの若き皇帝。
性別はα。
冷酷無比な暴君と周囲からは恐れられているが、それは前皇帝が残した負の遺産を清算するために自ら被った仮面にすぎない。
玉座の重圧と孤独に苛まれている。
初見でシアンの正体に気づきながらも、ただ一人自分を対等な眼差しで睨みつける彼を手元に置き、深い愛情を抱いていく。
◇ヴィクトル
帝国ガルヴァディアの宰相。
性別はβ。
前皇帝の代から権力の中枢に座り、若き皇帝エドガーを密かに見下している。
皇帝を暗殺して傀儡を立て、自身が実権を握るために暗躍する。
オメガバース特有の「番」の制度を利用して後宮に罠を張り巡らせる狡猾な野心家。