あらすじ
世界が終わる夜、暗黒神ヴァルグレイアは千年の封印を破り、王都の空に降り立った。
空は裂け、海は逆流し、勇者も神官も王も滅亡を覚悟する。
そのとき、暗黒神の目の高さに、世界に存在しないはずの古い木の扉が現れた。
看板には、BAR Last Order。
扉の向こうにあったのは、小さなバーと、礼儀正しすぎる無口な店主。
暗黒神は世界を滅ぼしに来たはずなのに、強い酒を出され、水を置かれ、お通しを勧められ、いつの間にか千年分の愚痴をこぼしていく。
これは、世界最強の暗黒神が、ただ一人の客として扱われる夜の話。
その日、世界は救われた。
一杯分だけ。