あらすじ
戦国乱世。
明智日向守光秀の娘・玉は、ごく普通の姫君だった。
少なくとも本人はそう思っている。
しかし彼女には誰にも知られてはならない秘密がある。
「玉(たま)」――その名は古い封印の鍵。
名を呼ばれるたび、城の奥深くに眠る何かが目を覚ます。
ある日、織田信長の使者として若き森蘭丸が明智家を訪れる。
そこで出会ったのは、美しく、聡明で、少し天然な姫君。
そして彼女を取り巻く奇妙な人々だった。
玉を守る細川忠興。
細川家の老臣・佐伯源左衛門。
南蛮から来た宣教師ザビエル。
そして戦そのものを愛する徳川家康。
やがて本能寺の変、関ヶ原へと続く歴史の裏で、誰も知らない「もう一つの戦国」が幕を開ける。
登場人物
細川玉(たま)
主人公。
明智光秀の娘。
自分を普通の姫だと思っているが、実は古の封印を宿す存在。
「吾輩は玉である」が口癖。
森蘭丸
織田信長の近習。
信長の使者として明智家を訪れ、玉と出会う。
常識人枠。
細川忠興
細川家当主。
未来の玉の夫。
代々伝わる秘密を知る数少ない人物。
佐伯源左衛門
細川家の老臣。
玉を幼い頃から見守る老人。
何が起きてもあまり驚かない。
フランシスコ・ザビエル
南蛮から来た宣教師。
玉の正体を知る数少ない人物の一人。
徳川家康
天下人を目指す武将。
戦の終わりを望みながら、戦そのものにも魅せられている。
玉の存在に強い興味を抱く。
これは戦国の闇に埋もれた、もうひとつの物語である。