あらすじ
花によって力を得る世界——通称、花園。
誰もが花詞銘〈ロゴス〉を持つこの世界で、ラシーナだけは花を持たなかった。
幼い頃、空に浮かぶ孤児院から地上へ逃げ出した彼女は、山奥で一人の老人に拾われる。
そして五年後。
老人は死の間際、たった一つの言葉を残した。
「学園へ行け」
その遺言に押し切られるように入学したラシーナには、誰にも言えない秘密がある。
彼女は花を持たない。
だからこそ、生きるために嘘をつく。
――自分は天空より舞い降りた神の使者なのだと。
完璧な天姫を演じながら、色鮮やかな才能たちが集う学園へ足を踏み入れたラシーナ。
しかし入学初日、彼女は教員の男から奇妙な使命を言い渡される。
「君は、この学園で嘘を貫き通さなければならない」
「始めましょう、天姫の舞踏を! その瞼に焼き付けなさい、地上の花たち……ッ!」
これは、色のない少女と、ひとつの大嘘から始まる学園ファンタジー。
※作中には伏線や謎要素を含みます。考察しながら楽しんでいただけると嬉しいです。
※感想は【大歓迎】です。