あらすじ
「王様でも、持っていないものは与えられません」
魔王を倒したチート勇者ガレスは、褒賞として辺境の村一帯を下賜された。
だが、その土地は空白地ではなかった。百年以上前から人が住み、畑を耕し、税を払い、王印つきの証文で守られてきた村だった。
村人たちは勇者の力に逆らえない。
そこで立ち上がったのは、チートなしの凡人枠転生者。前世は司法書士。
持っているのは、登記と相続と古い証文を読み解く実務経験だけ。
古い紙切れだと笑う勇者。
だが、その証文に押されていたのは、王家の直轄領や神殿領、貴族領を支えるものと同じ王印だった。
これは、剣ではなく登記簿で、村人の畑を守る話。