あらすじ
端明二十年、秋。皇太子の側妃として、最低限の扱いのみを受けてきた朱 玲穎(しゅ れいえい)は、自身の寝台で溜め息をついた。彼女は何者かに毒を盛られ、体調を崩していた。
そんな中、後宮で第二の事件が起こる。更には脅迫文まで届く事態に、彼女の夫、皇太子・蘇 直謙(そ ちょくけん)は、玲穎に調査の協力を乞う。
直謙は即位を間近に控え、これまでの自分の言動を悔やんで謝罪し、玲穎との関係を築き直そうと徐々に距離を詰める。戸惑いながらも、それを受け入れる玲穎。
だが、皇太子宮に巣食う悪意は、やがて二人を容赦なく襲って──。
大礼国物語、第三弾。「蘭花伝 ──黎明の皇女は天命に抗う──」公主・澄蘭の義兄・直謙と、彼の妃の秘話。