あらすじ
この世界では、感情は“個人のもの”ではなかった。
笑いは移る。
悲しみも、安心も、理由のない高揚さえも。
それは病のように、風のように、人から人へと静かに広がっていく。
感情を持たない少女エリシアと、
他人の感情に流されながら生きる少女ノア。
二人は「感情とは何か」を知るため、名もない村々を旅する。
だが旅を続けるほどに、世界は少しずつ“同じ形”になっていく。
それが感染なのか、共鳴なのか、あるいは──。
これは、感情の正体を探すための旅であり、
まだ誰も“自分の感情”を知らない世界の記録。