あらすじ
川邨真弘、37歳。
どこにでもいる普通のおじさんだった彼は、ある日突然、見知らぬ大陸に迷い込んでしまう。
そこは、国そのものが学園として運営されている不思議な世界だった。
役所は学務行政庁。
警察は風紀保安局。
国境ゲートでは学生証を要求され、街を走る交通機関も、購買も、寮も、すべてが学園アプリと自動システムで管理されている。
しかも、そこにいるのは初等部・中等部・高等部の女子生徒たちばかり。
大学部も、大人も、老人も、赤ちゃんもいない。
「いや、国なのに学校すぎるだろ……」
戸惑う真弘は、女性たちをなぜか引き寄せる体質と、応援や祈りで周囲を少しだけ後押しする不思議な力を持っていた。
本人に戦う力はない。けれど、困っている誰かを応援すると、なぜか状況が少し好転する。
序盤は、学生証発行、寮生活、学食、自動受付、女子だけの学園国家でのまったり生活。
中盤では、真弘は日本風、イギリス風、ドイツ風、フランス風など、さまざまな学園国家を巡り、それぞれの校風や制度、制服文化に触れていく。
しかし、どの国を訪れても、同じ違和感があった。
なぜ、この世界には初等部より幼い子がいないのか。
なぜ、高等部より上の大人がいないのか。
そして、なぜ社会はそれでも完璧に動き続けているのか。 これは、国そのものが学園になった世界で、37歳のおじさんが女子生徒たちに迷子扱いされながら、やがて世界の出生の秘密にたどり着く物語。
ほのぼの学園国家コメディから始まる、現代風異世界SFミステリー・ヒューマンドラマ。