あらすじ

相澤哲人は、何でもできる少年だった。

 勉強も運動も、人より少し早く理解できた。
 一度教われば覚えられる。
 二度と同じ失敗はしない。

 まるで乾いたスポンジが水を吸うように、世界は彼の中へ流れ込んできた。

 だが、ある日を境に、そのスポンジは水を吸わなくなった。

 努力は結果につながらず、積み上げてきた自信は崩れていく。
 かつての優等生は、自分自身から逃げるように通信制高校へ転校した。

 そこで出逢ったのが、アルビノの少女・逢川深雪だった。

 白い髪と白いまつげを持つ彼女は、誰よりも傷つきやすく見えた。
 けれど、本当に世界から目を背けていたのは哲人の方だった。

 失った才能。
 報われない努力。
 他人と比べてしまう心。
 そして、自分を許せない弱さ。

 それでも人は、もう一度前を向くことができるのだろうか。

 これは、一度「特別」だった少年と、誰よりもまっすぐ生きようとする少女が出会い、喪失の先にある希望を探していく群像劇。

 思春期の『根拠のない無敵感』を失った、すべての人へ。

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アルファポリス
アルファポリス2026/06/05
  • 現在の作品スポンジ ~腐った僕と真っ白な君~ 思春期の『根拠のない無敵感』を失ったすべての人へ