あらすじ
俺は女が嫌いだ。
別に陰キャだからじゃない。
顔だって平均以上はあるし、昔は普通に友達もいた。
ただ――知ってしまっただけだ。
女子の笑顔も、優しさも、好意も。
全部、簡単に人を期待させて、傷つけるものだって。
だから俺は、もう誰にも期待しない。
女子とは距離を置いて、静かに学校生活を送る。
……そのはずだった。
「ねぇ、知ってる? 虫に食われたリンゴって、悪いところだけ切れば食べられるんだよ?」
隣の席で悪戯っぽく笑うのは、イギリスから来た金髪美少女・エリヴィア。
透き通るような碧い瞳。
人形みたいに整った顔立ち。
誰にでも愛される愛嬌。
学年中の人気者で、まるで物語のお姫様みたいな女の子。
……なのに中身は最悪だった。
授業中に平然とタイツを脱いだり。
わざと耳元で囁いてきたり。
男が反応すると、楽しそうにくすくす笑ったり。
まるで小悪魔。
いや、本当に悪魔かもしれない。
しかもなぜか、そんな彼女は俺にばかり絡んでくる。
「ねーねー、今ドキッとした?」
「顔赤いよ?」
「もしかして、私のこと意識してる?」
甘い声でからかってきたかと思えば、次の瞬間には無邪気に笑う。
距離感は近いくせに、本心だけは全然見えない。
そしてある雨の日。
悪質な告白イタズラに巻き込まれた俺の前に、彼女はまた楽しそうに現れた。
「はっけーん♪ みーつけたっ」
雨音の中で笑うその姿は、
天使みたいに可愛くて――悪魔みたいだった。
これは、“女子嫌い”な俺が、
小悪魔すぎる金髪美少女に振り回されながら、少しずつ壊されていく青春ラブコメ。