あらすじ
「忘れられたら、消える」――それが、この世界のたった一つのルールだ。
物語と機体が生まれる世界・源界。そこで誰にも覚えられなくなった“IP”は、薄れ、やがて完全に消える。消えかけた者たちが最後に流れ着く岸辺、それがこの世界――ユニオンバース。
記憶を失くして漂着した少年ハルは、戦績ゼロ・登録ゼロ、誰も乗りたがらない一機のスクラップを見て、こう言った。
「えっ、もったいな!! こいつ、めちゃくちゃカッコいいじゃん!!」
忘れられたものを、“そいつ自身”のまま、もう一度輝かせる。それがハルの力――蘇生。
だが世界には、“忘却”への別の答えを持つ者がいた。価値を完璧な記録として永遠に保存する者。名前ごと、何もかもを消し去る者。
保存された英雄は、二度と薄れない。けれど、その瞳は――もう、生きてはいなかった。
「記録されることだけが、消えない唯一の道だ」
「へぇ。……でも俺、あんたのそれ、『生きてる』って感じには見えないけどな」
消す者。記録する者。そして、もう一度輝かせる者。
誰にも数えられなかった機体たちが、少年のひと言で夜明け(アウロラ)を取り戻す――スーパーロボット系オリジナル戦記、開幕。