あらすじ
ダンジョンが現れて、二十一年。
探索者という仕事が当たり前になり、小学生のなりたい職業ランキングが剣士や魔法使いになった日本。
高校一年の中村悠は、初心者向けの1階層でスライムを狩るだけの、どこにでもいる高校生だった。強くなろうとも思わない。
安全な場所で、そこそこやれれば、それでいい。
そう思っていた。
その日常は、ある放課後、あっけなく壊れる。
現れるはずのない怪物。
庇って重傷を負ったクラスメイト。
そして、何もできなかった自分。
その夜、悠は初めて思う。「強くなりたい」と。
これは、強くなることでしか自分を許せなかった少年が、本当の強さを知るまでの物語。