あらすじ
王国のために全てを捧げてきた公爵令嬢ヴァネッサ・レリジウスは、異母妹の巧妙な罠によって「悪役令嬢」の烙印を押され、婚約破棄の末にスラム街へ追放された。
絶望の底に突き落とされた彼女が選んだのは、泣き寝入りすることではなく――完全なる「開き直り」だった。
「カタギの令嬢はもう辞めました。これからは私のルールで踊っていただきます」
令嬢としてのプライドを捨て、悪の道へ進むことを決めたヴァネッサ。スラムで出会った訳ありの天才情報屋ジスカールや、一癖も二癖もあるゴロツキたちをその圧倒的な頭脳と冷徹なカリスマ性で従え、闇ギルド『黒い山羊』を立ち上げる。
違法薬物の転売、情報の密売、貴族たちの脅迫――。
表の法律が届かない闇の世界で、彼女の手腕は瞬く間に王都の裏社会を侵食していく。
一方、ヴァネッサを追放したことで国政が傾き、徐々に困窮していく王太子たち。彼らが縋り付いた裏社会のボスが、かつて自分たちが泥水へ突き落とした「元婚約者」だとは夢にも思わず……。
どん底から世界のすべてを見返してやる、一人の悪女の痛快な成り上がり劇が、今幕を開ける!