あらすじ
主人公の長男・正直(まさなお)と妹・美咲(みさき)二人とも就活の年を迎えた斉木家。父・直人と母・美智子との家族愛、高校野球部のマネージャーだった恋人・明日香との愛のゆくえ、同じく野球部の関係で友となった、和菓子屋の息子・篠田一男(チャカシ=茶菓子)との友情を描いた物語。
元旦の朝、能見台の斉木家、二人の就活にエールを送る両親、美智子と美咲の正月料理を肴に乾杯する。正直が明日香との初詣に出かけると、美咲は、肩をこわしてピッチャーを断念したまさなおをずっと支え続けた恋人、明日香のことを両親に話した。
川崎大師、穴守稲荷への初詣で正直は就活のこと、家族の幸せのこと、明日香との将来の幸せを祈った。一方、明日香は正直と結婚できますようにと祈ったが、絵馬には書けなかった。
「みさきまぐろきっぷ」で城ケ島、小網代の森にデートに出かけた時、バスの車窓から将来二人で住みたいと思う白い家が緑の森に浮かび上がった。
正直は就活のテーマを本来の町づくりの開発を手掛けている企業とし、大学のゼミでは自分の理想の町の模型を作成しつつ、自らの道しるべを明らかにしていく。
やがて、面接試験を迎え、第一志望の内定を得た。
明日香は正直の内定を誰よりも喜んでいたが、社会人になると実感した途端、正直が自分から離れていくような気がした。
一方、チャカシは親父さんの元気がなく、将来のことを考えて、思い切って和菓子から洋菓子への転換を決意し、パティシエの専門学校へ通うようになる。自分の決断に自信が持てないチャカシは正直に相談したが、応援され、自分の道しるべを固めていった。
その後、専門学校で良き話し相手となる女友達が出来、店まで手伝ってもらうようになる。親父さんも元気を取り戻し、洋菓子店への改装へと急展開する。
そのことを電話で聞いた正直は自分のことのように喜んだ。
正直の就職内定を祝して、家族で観音崎京急ホテルに外食に出掛けた時、美智子は正直の彼女に対する気持ちを確かめて安心し、裕次郎灯台での直人のプロポーズ秘話まで明かしてしまう。
美咲も美智子も笑いだすが、正直は真顔で直人にそこに連れて行ってほしいと言う。
後日、正直は明日香と裕次郎灯台へ行く。
夕焼けがやさしく二人を包んだ時、ついに正直は告白する。