あらすじ
彼の弛まない追求心は斬新的な着眼点にとどまらず、遊女・お蝶との接点を軸に彼独自の幻想性の執着により筆を進めていく。また江戸出版界の興隆を極めた朋友・馬琴との奇妙な交流は馬琴のヒット作「南柯夢」の挿絵を巡って互いに相譲らず彼の頑固一徹な性格が発揮される。
その他にも歌舞伎の御大・梅幸、津軽藩の城主、更には時の将軍家斉公との逸話においても彼の持って生まれた性癖や奇抜な発想は世を驚かせた。
また住居の変遷は顕著で彼は次々と転居し、常に赤貧洗うが如し生活であったが彼の北斗星・妙見の信仰と人物略画、鳥獣戯画の毎日の精励こそは彼の奇才ぶりの根幹をなすものであったといえる。