あらすじ
小柄で愛嬌のある介護士・道子は、高校卒業後、特別養護老人ホームで働いていた。仕事は忙しいが、入居者に寄り添う毎日は充実している。ただ一つの悩みは、舌が短いせいか幼い子どものような舌っ足らずの話し方になってしまうことだった。しかしその独特の喋り方は、なぜか入居者たちに大人気。そんなある日、新しく入居してきた気の強い景子ばあちゃんから、「あんた、東南アジアから来た研修生かい? 言うこと半分くらい分かるよ」と真顔で言われてしまう。日本語しか話せない道子は衝撃を受けるが、景子ばあちゃんは次第に彼女を「半分ちゃん」と呼び、強い信頼を寄せるようになる。毒舌なのに温かい老人たちとの日常、介護現場の慌ただしさ、そして不器用でも人を安心させる道子の優しさを、ユーモアたっぷりに描いた人情コメディ小説。