あらすじ
医学生の朝陽は以前アルバイトをしていたアパレルブランド企業・プラセルコーポレーションの社長秘書の六槍から恋愛感情を抱かれて告白されているが、いい返事ができないでいる。六槍は朝陽の献身的で、真面目な性格に惹かれたというが、朝陽は自分への自信のなさから、何でもできる六槍が自分のことなど本気で相手にするわけがないと思っている。家庭環境から、今の人間関係や幸せは長く続かないと考え、人と接することを恐れ、何でも諦めようとする朝陽のことを六槍が守っていた。
六槍には秘密があった。クレアという星に祖先をもつレプという種族であり、定期的に人間のエネルギーを吸って生きているということ。祖先は、昔は「鬼」と呼ばれたこともあるという。孤独を感じている六槍に信頼された朝陽は、秘密を共有する友人になれたことが嬉しいと思っている。そして、過呼吸で倒れたことを隠した朝陽の心の中を、六槍がレプの力を使って強引に読み解いてしまった。それ以来、朝陽は隠し事を許されないようになる。
そんな朝陽には悩みがあった。親子鑑定によって、自分を育てた父の倉口と血が繋がっていないことが発覚し、本当の父親である谷本からの面会を求められて、家族の形が崩れていく様に心を痛めていた。母と兄が言い争い、倉口は酒におぼれて、朝陽に手を上げようとする。朝陽は傷つき、それでも前を向こうとしていた。それを支える六槍。朝陽は愛情を受け、血だけではない関係があることを知る。
ある日、朝陽は六槍に連れられて、彼の学生時代のバイト先である占いの館に立ち寄り、タロット占いを受ける。そこで、魔術師のカードが出て、そっくりな人に助けられると予言される。そして、そのカードに似ているのが、プラセルコーポレーション社長の黒崎一貴だった。一貴は強引に朝陽のことを雇うと言い、朝陽はブランドのモデルのバイトを再びすることになり、六槍と接近する。
人を愛する資格などないと思っていた六槍は朝陽と出会うことで恋を知っていく。献身的な朝陽に本当の意味で心を開けるのか。孤独と秘密を抱えた二人の優しいラブストーリー。
「鳴弦の天使~あの日に出会った旋律」「森林の星空少年~あの日のメエメエ」「クリスタルアイズ~君に溺れて眠る~」「クロス・クローズ~ほどけない視線~」にも登場しています。