あらすじ
鑑定士ノアに見えるのは、魔物の弱点でも、宝箱の中身でも、武器の性能でもない。
人の頭上に浮かぶ“死因”だけだった。
その力で仲間の死を避けてきたノアだったが、勇者アレクは彼をパーティーから外す。
「お前の力は、足を止めさせる」
一人の死を避けたことで、別の誰かが死ぬこともある。そう突きつけられたノアは、追放の夜、アレク自身の死因を見ながらも告げることができなかった。
たどり着いた町リデルで、ノアは薬師見習いのミナと出会う。
死因は、呪いなのか。それとも、避けるための診断なのか。
やがてノアは、勇者の選択、村人の命、そして自分が黙った罪と向き合うことになる。