あらすじ
高市総理は文春砲の連射を受けて国会答弁に立つも、曖昧な回答に終始していた。
「記憶にない」「真摯に対応する」といった語彙も使い果たしてきたので、疲弊した様子をカメラの前に見せることで国民の同情を買う作戦に切り替えた。
今日は、いつもの右手の黒ギブスにくわえ、眼帯に包帯に車椅子に松葉杖の様相で答弁に現れた。
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「300円ありません」
この調子でのらりくらりと国会論戦を巧みにかわしていた。野党議員がぽそっと
「ゾンビかよその恰好」
とつぶやくと、瞬く間に20台のスマホ農場、100を超えるアカウントによってTicktockへ拡散され、日本の将来を担う健康優良児たちのドーパミン放出を促した。
「あの議員が高市総理の悪口言ってる!」
むしろ追及する議員の方が炎上で陳謝に追い込まれ、野党議員は手をこまねいていた。
いっぽうの自民党も一部議員からも批判は噴出しており「同情を買うための安い作戦」と陰口をたたかれていたが、だれも閣僚になりたがらないので放置されていた。
高市総理の狙いはひとつ、緊急事態条項発動により戒厳令を出し、台湾国民党のように一党専制化をすすめすること。
そしてもうひとつ、この国会を真の意味で人間のものにすること。
この手で、この国を強く、豊かにするための決意は固かった。
そのためなら、どんな卑怯卑劣とののしられようと耐えるしかない。