あらすじ
ある夜、会社帰りの神崎陸(25歳)は、自室の前に人が入るほどの段ボール箱を見つける。差出人の名は「神崎 源一郎」——三年前に他界したはずの祖父だった。
恐る恐る開けると、中から白いワンピースの少女が顔を出す。
「感情学習型自律ユニット、A-7。通称アリア。本日より同居を開始します」
祖父の遺言に従い、アリアとの生活が始まった。彼女は感情を持たないが、人間と暮らすことで感情を学習するよう設計されている。陸の一日を24時間観察し、笑顔の筋肉を計測し、「美味しいとはどういうことか」を研究し、夢を見て混乱し、初めて涙を流す。
やがて、祖父がアリアを作った本当の理由が明らかになり、アリアを回収しようとする企業が現れる。感情とは何か、存在するとはどういうことか——二人は、その答えを自分たちで探していく。
「データにない、この気持ち。でも——誤作動じゃない」
アンドロイドと人間の、不器用ではちゃめちゃな愛の物語。