あらすじ
※こちらは【Do Do Re:Do.】第一部「執着の螺旋、堂々巡りの挽歌(エレジー)」の続きです。是非、第一部の反復編からお読みください。
「成功確率、0.000021%」
涙は宝石となり、 感情は価値へ変換され、 その価値によって世界は維持されてきた。
誰かの死を礎にして、 誰かの痛みを燃料にして。
あまりにも長く繰り返されたそれは、 いつしか制度となり、 祈りではなく構造になった。
だから必要だったのは、 救済ではない。
解呪だ。
◇◇◇
【登場人物紹介】
■ドーナツ・セラフィム(クロウ)
死を燃料に時間を巻き戻す兵士。
少女を救うため、何百回も世界をやり直し続ける。
諦めることのできない執着と、灰のように積もる選択を抱えた男。
■テオドーラ・エウカリオン(オリビン)
涙が宝石となる、呪いの継承者。
祝福として価値を与えられながら、その価値ゆえに搾取され続ける存在。
終わるために生き、自らの意志で呪いを断ち切ろうとする少女。
■ミラ・ヴァレンタイン(エンバー)
「意味のある死」を求める、残り火の少女。
壊れることも厭わずヒーローになろうとするが、その炎はやがて世界の理を揺らしはじめる。
ゼロではない可能性を、誰よりも信じた存在。
■リュシアン・カルネリウス(ラプラス)
感情を誤差として切り捨てた観測者。
理性のみを信じ、世界を数式として見つめていたが、やがて計算できない希望と向き合うことになる。
「正しさ」と「救い」の狭間で揺れる合理主義者。
執着、諦観、理想、理性──それぞれ異なる呪いを抱えた四人が、 涙を価値へ変える搾取の構造と、 八百年続いた呪いの円環を解体していく物語。