あらすじ

「たとえ新たな持ち主にのしをつけて提供することになっても、土蔵付きの売り家を残せば幕府の栄誉になる」
幕末の幕臣・小栗忠順は、時代に理解されなかった男だった。フィラデルフィアの造幣局で金貨の不正交換を数字で暴き、横須賀に東洋一の製鉄所を建設し、日本初の株式会社を設立した。七十回罷免されても呼び戻され、幕府が倒れると知りながら製鉄所を作り続けた。
大隈重信は言った。「明治の近代化はほとんど小栗上野介の構想の模倣に過ぎない」と。
しかし小栗は慶応四年、裁判もなく斬られた。明治元年の改元より五ヶ月前のことだった。
歴史の教科書に名が出ない男が、この国の土台を作った。その生涯を、大河ドラマ風の群像劇として描く歴史小説、全六万字。

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アルファポリス
アルファポリス2026/06/04
  • 現在の作品逆賊と呼ばれた幕臣 小栗忠順 ――幕末、日本の近代化を設計した男