あらすじ

前世は工場のエンジニア。 戦国時代の山村に、農家の次男・山科次郎として生まれた男には、断片的な前世の記憶があった。 とはいえ、覚えているのは「断熱」「保温」「標準化」などの半端な知識ばかり。 伝説の武器も、魔法も、神の加護もない。 そんな次郎が最初に手を出したのは、雪を夏まで残すための氷室づくりだった。 ただの子供の思いつきだったはずの氷室は、やがて家を富ませ、領地を動かし、次郎を堺へと導いていく。 そこで出会ったのは、戦国の世を変える武器、鉄砲。 次郎は前世の記憶を頼りに、図面、手順書、規格化を持ち込み、鉄砲と弩の生産を大きく広げていく。 だが、技術は人を豊かにするだけではない。 戦場で自分の作った仕組みが人を殺す光景を見た時、次郎は初めて、自分が何を成し遂げてしまったのかを知る。 これは、転生知識で成り上がった男が、鉄と戦の時代をくぐり抜け、最後に芋菓子と氷菓子の店へたどり着くまでの物語。 雪から始まり、鉄を経て、芋と氷へ戻る。 これは、ある転生技術者の、静かな一生の話である。

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小説を読もう2026/06/04
  • 現在の作品転生無双したはずが、気づけば芋菓子屋の隠居でした ~前世エンジニアの俺、氷室・鉄砲・弩で戦国成り上がり! ……からの、静かな余生~