あらすじ
世界には“空白”があった。
夜空から星が消えるたび、人々の記憶もひとつずつ失われていく世界――《ルーメリア》。
誰もが「仕方ない」と受け入れていたその現象を、唯一“おかしい”と感じていた少年がいた。
辺境の炭鉱町で暮らす十五歳の少年・ユノは、ある夜、空から落ちてきた銀髪の少女と出会う。
少女の名はリゼ。
彼女は千年前に滅んだはずの“魔女”だった。
「この世界は、もうすぐ食べられる」
そう告げたリゼは、“星を喰らう王”の復活を止めるため、ユノに協力を求める。
だが旅の途中で二人は知る。
消えているのは星だけではない。
歴史も、人の感情も、愛した記憶さえも、“何者か”によって世界から削られていることを。
そしてユノ自身もまた、世界から消された“ある存在”に深く関わっていた――。
これは、
忘れられてもなお、誰かを愛した人たちの物語。
最後に残るのは、
世界か。
記憶か。
それとも、たった一人を想う心か。