あらすじ

2042年。 死者の脳に残る「感情電位残響」を解析し、最期の感情を読み取る技術が実用化された。 人々はそれを〈翻訳〉と呼んだ。 国家資格職・死体翻訳士の久世真は、死者の脳から怒りや恐怖、絶望や安堵を読み取る専門家である。 しかし感情は事実ではない。 憎んでいたからといって殺人犯とは限らない。 愛していたからといって無実とも限らない。 ある日、女子高生・雨宮澪の自殺案件が持ち込まれる。 翻訳結果はひとつ。 「ころされた」 だが捜査記録に他殺の証拠は存在しなかった。 さらに彼女の脳には、本来あり得ない複数人の感情が混在していた。 これは死者の感情を読む男が、人間の心の境界そのものに触れてしまう物語。 感情は真実か。 それとも、最も危険な嘘なのか。

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カクヨム
カクヨム2026/06/04
  • 現在の作品死体翻訳師