あらすじ
■登場人物(第一部)
近藤 シズ(Shizu Kondo)
作中ではシズと呼ばれる。
主人公、調査部渉外課リーダー。
家族や仲間を神に奪われた過去を持ち、神に対して憎しみを持っている。
堕天使ヒルが彼女を守護しており、緊急時にシズの寿命を預かり致命傷を回避することができる。
使用に当たってはシズ本人の同意が必要。
調査部渉外課の全滅を回避するため同意することがあり、
神を憎むシズが神によって生かされ続けるという皮肉を持ち続けている。
御伽ノ 実花(Mika Otogino)
作中では御伽ノと呼ばれる。
比類なき巫女の力を持つ少女。
人類に害をなす神を遠隔から殲滅できるが未覚醒。
神と対話できると信じており、調査部渉外課リーダー・シズとは価値観が合わず反目しあう。
堕天使ヒル(Hill)
作中ではヒルと呼ばれる。
調査部渉外課リーダー・シズを守護する。
彼女のために無償で草木の生体エネルギーをシズへ転嫁し、治癒力や免疫力を上げている。
彼女の同意を得た場合のみ彼女の寿命を預かり(喰らい)致命傷を瞬時に直す。
顔は半分、骸骨が見えており、天使の翼は焼け落ちている。
入 弥美(Iru Yami)
作中ではイルと呼ばれる。
調査部渉外課サブリーダーとして長くシズと任務を共にする。
彼には不治の病を患う妹がおり、シズの血肉を利用したこともあったが完治には至らず。
真に癒しの力を持つ神をいつも探していた。
裏社会に通じており情報収集能力が高い。
入 留美(Iru Rumi)
作中では留美と呼ばれる。
入 弥美(Iru Yami)の妹で原因不明の意識障害におそわれ入院していた。
御伽ノ 実花(Mika Otogino)によって目を覚ますことができた。
退院後は御伽ノと姉妹のように交流を続けている。
■あらすじ(第一部)
百五十年前の顕現期における迷信や集団幻覚、
五十年前の『天母事件』による大規模な意識障害、
およそ百年区切りで大きな災厄が起きている。
それらは突然起きたのではなく徐々にその素地が作られてきたのだ。
その中心は神無瀬市。
時を同じくして神無瀬第二高等学校にて女子三名が失踪する事件が起きた。
その真相を探るべく、スパナ日報の記者・真岸 翔生(まぎし しょうき)は手掛かりを掴むも何者かに襲われ重傷を負い、
喫茶「境界線(ボーダーライン)」にいたシズに資料を託し絶命する。
その資料の中にシズは鑑定局データベースにも記載されていない者の存在を知る。
その者の力は強大でほとんどの神やその類を殲滅させる能力を持つという。
あまりにも強大な力を持っているため神格鑑定局だけでなく、
世界のパワーバランスが崩れる可能性を秘めた存在であることを知ったシズはその者の救出作戦を有志を募り単独で挑むことになった。
ミッションは神無瀬市の外れにある地下道から侵入し、
あらゆるものから透明化するバッテリーを搭載したドローンでその者を捕捉した。
その者の名は御伽ノ 実花(Mika Otogino)、比類なき巫女の力を持つ少女。
調査部渉外課は神々の妨害にあい、壊滅的な打撃を受けるも地下道入口に施した封印(防御結界)まで退避することができた。
しかし、ここで妹の治癒を求める入 弥美(Iru Yami)の裏切りにあうが彼を制圧。
入 弥美(Iru Yami)の妹は御伽ノ 実花(Mika Otogino)の力で日常生活ができるほどに回復した。
■あらすじ(第二部)
休息は短かった。
あの折神(おりがみ)が御伽ノ 実花(Mika Otogino)の捕捉のため動き出したのだ。
逃げることも戦うことも敵わず。シズは御伽ノ 実花(Mika Otogino)の封印に踏み切るも、その途中、折神(おりがみ)に発見される。
絶対絶命の二人を助けたのは半神の神桐 壬(Jin Kamikiri)、彼もまた鑑定局データベースに未記載の存在だった。その圧倒的な権能に折神(おりがみ)は撤退を余儀なくされる。
一息ついたと思ったのも束の間、なんと折神(おりがみ)は細かく粉砕した赤猪の禍岩(あかいのまがついわ)を彼らが潜伏している神無瀬市に散布し、市民を暴徒化してしまう。会う人、全員が敵となった状態でシズは比類なき巫女の力の解放を求める。
神無瀬市一帯の神の殲滅を意味する解放をためらう御伽ノ 実花(Mika Otogino)に対してシズは「がっかりだ……やっぱりお前はどこまでいっても神の側に立つんだな」と言い放ち、自ら武装解除し、暴徒化を受け入れるのだった。御伽ノ 実花(Mika Otogino)は究極の選択を迫られる。
そこへ再び神桐 壬(Jin Kamikiri)が現れ、神無瀬の座礁船へ避難する。
座礁船(貨物船)の内部はかつて70~80年前に日神研が行っていた『乱造』の現場だった。
神桐は言う「そうだ、俺はここで作られた者の一人だ」
折神(おりがみ)の追撃はやむことがなかった。彼は神桐と同じく日神研によって生み出された虚無裏(こむり)に神桐暗殺を指示する。
神無瀬の座礁船に潜入した虚無裏(こむり)は暗闇を利用して神桐を少しずつ追いつめて行く。
神桐は起死回生の一手としてホアカリを呼び出し、御伽ノ 実花(Mika Otogino)を喰わせた。
巨大化したホアカリは座礁船にいる虚無裏(こむり)もろとも飲み込んでしまう。
ホアカリは口から何かを吐き出したと思えば海へ消えていった。
海をただようそれの中には御伽ノ 実花(Mika Otogino)がいた。
権能のみを喰らったホアカリによって比類なき巫女の力を失った彼女は折神(おりがみ)の監視から外れることとなった。
海岸で御伽ノ 実花(Mika Otogino)を待っていたシズは「ついてくるなら、守ってやる。これからも」そう言って二人は去ってゆきました。
■あらすじ(第三部)
かつて日神研が発見した『神格細胞』についての研究成果は現在、神格鑑定局の異能対策部資料課が保管していた。
金銭目当てで何者かがコピーを売却したが神格鑑定局は把握できていなかった。
裏社会に通じていた入 弥美(Iru Yami)はそのコピーを入手。神格鑑定局は極秘に研究を継続しており最新の適合者リストには自分の妹の入 留美(Iru Rumi)、御伽ノ 実花(Mika Otogino)、シズの名前もあった。
彼はなみやみ山で隠棲していたシズと連絡をとり、最近の誘拐・失踪事件の背後にある真相を伝えた。
その真相とは御霊産業株式会社が「分霊器具」(異能兵装の別称)の材料調達のため意図的に情報を漏洩させ裏社会に汚れ仕事をさせていることだ。
シズはなみやみ山での籠城戦を入 弥美(Iru Yami)に伝え、害神駆除協会の協力を得て乾電池屋や赤字続きの鑑定所たちと戦うことになる。入 弥美(Iru Yami)らと合流、
シズは御伽ノ 実花(Mika Otogino)を確保し神無瀬市から離脱の際、激しいカーチェイスを展開する。
なみやみ山の岩山を利用した根城に到着したシズたちは、なみやみ山に自生する採ってはいけない草(迷草)をペイント弾に練り込み相手方の状況を攪乱する。
籠城を決めたシズが待っていたのは神格保護連盟(DPA)や神頼みTVから注目されることだった。
御霊産業株式会社側の乾電池屋や赤字続きの鑑定所たちが一時撤退した隙をみてシズたちの根城に入り配信を始める。
信用の失墜を恐れた御霊産業株式会社は撤退を命令した。
その後、御霊産業株式会社は次々と乾電池屋や赤字続きの鑑定所たちから得られた証言をもとに神格保護連盟(DPA)から追及されることになった。
■あらすじ(第四部)
シズには再び静穏な日を取り戻した。(なみやみ山で隠棲を継続)
週末になると、共に戦った仲間だった御伽ノ 実花(Mika Otogino)、入 弥美(Iru Yami)、妹や害神駆除協会たちとBBQをしたりサバイバルゲームをして楽しんでいた。
そこに一人の来訪者が、神格鑑定局の異能対策部 観測課の百目木瞳(どうめき・ひとみ)だ。
彼女は自動書記の異能を持つ者によって残された四行詩を未来の破滅的な予言と解釈し、その未来を回避する手段を模索していた。
その四行詩は以下のようなものだった。
『
自分の愛する者を神が召したことを憎みつづけ。
神に愛されて生かされている恩を顧みずにいる。
死から蘇りこの世に在り続ける者は遂に目覚め。
再び顕現の扉を開きこの世を災厄に導くだろう。
』
対神格技術開発室が開発した『神送りの狭間』を制御できるポータル(六角形の頂点には特級から提供された神格の一部を用いている)を使い、
少し先の未来に足を踏み入れた対神格技術開発室のメンバーからの報告によると。
その者というのはシズ本人ということだった。
百目木瞳(どうめき・ひとみ)は何度も少し先の未来でシズを撃滅していったが未来は変わらなかった。
万策尽きた百目木瞳(どうめき・ひとみ)は今回、シズ本人に撃滅するよう依頼してきたのだ。
その話に困惑するシズだが御伽ノ 実花(Mika Otogino)との約束を果たすため、自らポータルを使い少し先の未来へ行くことを決意する。
未来のシズには堕天使ヒルが再び憑りついており不死のシズと戦うことになる。
不死のシズに対して互角の戦いをするシズだったが徐々に劣勢になって行く。
未来へ踏み入れる前に百目木瞳(どうめき・ひとみ)に手渡された打刀を抜く。
それは赤猪の禍岩(あかいのまがついわ)の炎で鍛えられた妖刀・猪禍(ししまが)、あらゆるものを滅殺する権能を有していた。(その代償として人間の意識を狂わせる)
妖刀・猪禍(ししまが)によって未来のシズを打ち取ったシズは妖刀・猪禍(ししまが)の誘惑に負けず鞘に収める。
堕天使ヒルはシズに過去の出来事、なぜ守護天使としてシズを守って来たのかを語る。
その言葉にシズは再び堕天使ヒルに守護されることを選んだ。
ポータルから戻って来たシズの様子が違うことに百目木瞳は戸惑うが、シズからは意外な一言が発せられる。
場面は神無瀬市の喫茶「境界線(ボーダーライン)」、ここにシズはいた。
シズは神格鑑定局の調査部渉外課のリーダーとして復帰していたのだ。
大きな音を立てて扉を開ける者が、その者は御伽ノ 実花(Mika Otogino)だった。
「シズ、町で大変なことが!」
「ミカ、それは大変だ。このコーヒーを飲み干したらそっちに行くよ。
ここでゆっくりしてるといい」
「何を悠長なこと言ってるの!特級・クラスAなのよ!」
「それはまずいね……この場にいる調査部渉外課に告ぐ。
楽しい狩りの時間だ!!」
■上記の設定に至るまでの紆余曲折
こちらのリンクからどうぞ↓
https://kakuyomu.jp/users/AmakaiYasu/news/2912051600796538812