あらすじ

廃城の地下深く。 没落貴族の少年リンネーは、三百年もの間封印されていた少女を目覚めさせる。 彼女の名は、まだない。 鋼の心臓と、魔力で作られた穢れた血を持つ戦闘型ホムンクルス。かつてリンネーの一族によって生み出され、そして封じられた存在。 長い眠りの果てに記憶を失い、兵器としての型番しか持たない彼女に、リンネーは新たな名を与える。 「君は罪じゃない。だから、君自身の名前で生きてほしい」 そう願いを込めて贈られた名前は、『エリシア』。 しかし、彼女の再起動はすぐに上層部へ察知される。二人の前に現れたのは、人間を管理するホムンクルス防衛隊だった。 リンネーを守るため、エリシアは封印されていた力を解放する。圧倒的な戦闘能力で追手を退けた彼女が地上で目にしたのは、灰色の空から雪のような灰が降り続ける、荒廃した世界だった。 エリシアが眠っていた時代から、すでに三百年。 なぜ世界は変わり果てたのか。 なぜ彼女は封印されたのか。 そして、リンネーの一族が隠した罪とは何なのか。 失われた過去と、灰に覆われた世界の真実を巡る、少年とホムンクルスの旅が始まる。

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カクヨム2026/06/04
  • 現在の作品灰色の王国 〜忘れられた「祝福」の行方〜