あらすじ

港町で漫画家の夢に挫折した湊遼太、二十八歳。一念発起して上京し、出版社の編集部に飛び込んだものの、待っていたのは失敗の連続だった。締切管理のミス、作家への失言、突き返される企画書——。 ある夜、引っ越し以来開けていなかった段ボールの底から、かつて自分が描いた未完のマンガが出てくる。タイトルは「寝言はネコにでも言え」。読み返した遼太は、ぞっとする。マンガの中の主人公が、いまの自分とまったく同じ苦難をくぐり抜けていた——その解決策まで、すべて描かれていたのだ。 なぜ、忘れたはずの自分の物語が、いまの人生をなぞっているのか。そして、港町から連れてきた一匹の猫・サバは、なぜいつも、あの段ボールのそばにいるのか。 寝言だと笑われた夢が、少しずつ現実になっていく。90年代邦画のような、泥臭くて温かい、ひとりと一匹のお仕事ドラマ。

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カクヨム
カクヨム2026/06/04
  • 現在の作品寝言はネコにでも言え