あらすじ

少女の額に突如浮かび上がる“紋章”。

それは、孤独な二人が得たささやかな幸せを奪い去る、星を巡る宿命の始まりだった──


魔法と科学が混在する世界。
かつて大陸を分断した大いなる対立は、薄氷の和平に隠れ、今も静かに燻っていた。

亡き父の古の伝承研究を継ぎ、遺跡調査に明け暮れる考古学者アスト。
彼は旅の途中で、孤児院で暮らす少女ミアと出会う。

まるで運命かのように、家族として共に歩むことを選んだ二人。
だが、互いの孤独を癒すその儚い幸せも、彼女の額に現れた不気味な“アザ”によって崩れ去る。

その“アザ”を見て驚愕するアスト。
なぜならそれは、彼の研究──太古の伝承に語られる、衰弱した星の再生を司る“救済者の紋章”だった。

ミアに現れた紋章を隠し、なんとか旅を続けようとするアストだったが、その紋章は世界からの隠蔽を決して許してはくれなかった。
紋章の露見により、二人の穏やかな旅は終わりを告げ、大陸中の国々から追われる過酷な逃避行が幕を開ける。

ミアを「もの」のように追い立てる国々から、彼女の未来を守ろうと誓ったアスト。
彼は、父が追い求めた“この世界の真実”こそが、ミアを救う唯一の道だと信じていた。

何の力もない片腕が義手のアストは、怯えるミアの手をそっと握りしめた。
そして、断片のように散らばる古代の記憶を追い求め、各地の遺跡へと突き進む。

これは、世界の底に眠る最悪の真実を暴く男と、宿命に選ばれた少女が共に歩む、静かで壮大な旅と成長の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
アルファポリス
アルファポリス2026/06/04
  • 現在の作品終わりゆく星の箱庭