あらすじ
【あらすじ】
帝都大聖堂の地下で、聖職者たちの垂れ流すドロドロとした“穢れ”を身代わりに吸い続けてきた青年・クロード。周囲の「偽善」や「悪意」を吸って極上の美声(固有能力)に変える呪いを持つ彼は、ある日突然、無能の「役立たず」として教団を追放されてしまう。
だが、街のゴミ箱(フィルター)だったクロードが境界線を出た瞬間に、吸い手を失った帝都の悪意が決壊し、一瞬にして生き地獄へと崩壊を始めた──!
自由の身となり荒野で行き倒れたクロードを救ったのは、打算もエゴも塵一つ漂わせない、半径50センチの絶対聖域を持つ孤独な幼女・ミウ。
彼女の隣(特等席)にいる時だけは呪いが解除され、吸い込んだ悪意は100%制御下の「無敵の筋肉(パワー)」へと変換される。
「この子が笑っていられるなら、世界なんてどうなってもいい」
訪れた商業都市で、難民を搾取するギルド長の「歪んだ生存戦略」を拳一つでぶっ潰し、図らずも『影の聖者』として祭り上げられていくクロード。しかし、帝都から迫る白銀の刺客は、ミウの姿を見た瞬間に絶望へと顔を引きつらせた。
──彼女こそは、教団が千年の闇の奥に封印し続けた、失われた『世界の心臓』の禁忌の器だったのだ。
クソ教団の陰謀も、世界の理も関係ねぇ。俺の背中の特等席を脅かすなら──
一人ずつ、ミンチになりたい順に並べ。 最高に快適で最高に無敵な、二人の「おんぶ無双」の旅路が今、幕を開ける!
【主要登場人物】
■ クロード
大聖堂を追放された元神官。
周囲の偽善や悪意を吸うと、本人の意志に関係なく「天上の美声(強制出力)」が発動する呪いを持つ。外面は神々しい聖者だが、脳内は常にキレ散らかしている“脳内ヤンキー”。ミウをおんぶしている時は呪いが無効化され、吸い込んだ悪意を100%筋肉パワーに変換して無双する。
「【表の声】皆様に神の祝福を──【脳内の声】おい生ゴミ共、ミンチになりたい順に並べ」
■ ミウ
荒野の廃村でクロードを拾った孤独な幼女。
打算もエゴも一切ない世界一純粋な心を持ち、彼女の「半径50センチ」の周囲だけはあらゆる悪意が遮断される絶対聖域となる。クロードの背中(特等席)が大好き。その正体は、教団が千年封印し続けてきた失われた『世界の心臓』の器。
「お兄ちゃん、お洋服きらきら! おんぶだいすきー!」