あらすじ
通学路の交差点のど真ん中に、剣が刺さっていた。
観光イベント? 誰かのイタズラ?
――いや、神話の聖剣エクスカリバーだった。
しかもこの聖剣、「最強の武器」じゃない。
世界と世界の境目をつなぎ止める“楔”。
それが静岡県・三島の交差点に刺さったせいで、町には異世界のモンスターや、甲冑姿の兵士たちが現れはじめる。
でも、モンスターはただ倒せばいい敵じゃなかった。
その正体は、川に流せなかった忘れ物。
言えなかった「ごめんなさい」。
守れなかった、雨の日の約束。
――つまり、誰かの“言えなかったさよなら”。
寝坊常習犯の中学二年生・伊勢崎玄弥は、剣の声を聞いてしまったせいで、モンスターを斬るのではなく、その奥にある声へ耳を澄ませることになる。
聖剣は、玄弥に力をくれる。
けれど――誰かを助けるたびに、体は軽くなり、動きは鋭くなり、目つきが変わっていく。
強くなるほど、“いつもの玄弥”から遠ざかる。
その変化に、誰よりも早く気づいてしまうのは、幼なじみの澪だった。
「汝、何を守る」
勇者に選ばれたわけでも、特別に強いわけでもない。
力を使えば誰かを救えるけれど、その分だけ“自分”が遠くなる。
それでも玄弥は、交差点に刺さった問いから逃げないと決める。
少し笑えて、最後に泣ける。
日常のすぐ隣にある神話と、町と、誰かの痛みの物語。
交差点で信号を待つだけの時間にも、誰かの“さよなら”が刺さっている。
――あなたの町の交差点にも、もしかしたら。
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ジャンル:現代ファンタジー/青春/人情
キーワード:聖剣 エクスカリバー 異世界 モンスター ご当地(静岡・三島) 中学生 幼なじみ 泣ける ほのぼの シリアス 日常 バトルより心
※派手な無双やハーレムではなく、「倒す」より「聞く」物語です。少し笑えて、最後に泣けます。