あらすじ

三十八歳の高瀬智也は、気づけば二〇〇六年の春、十八歳の自分に戻っていた。 札幌の実家、若い両親、大学入学直前の自分。そして自室のノートパソコンには、二〇〇六年には存在しないはずのAI「KAIROS/カイロス」が表示されていた。 カイロスは、二〇二六年までの記録を参照できるという。未来で伸びる企業を知る智也は、投資で人生を変えられるかもしれないと考える。 だが、十八歳の智也には、資金も、証券口座も、投資の知識もない。未来を知っていても、バイトの電話に緊張し、履歴書に悩み、ゲームをやめられず、親への説明にも苦戦する。 友人の大輔、同級生の菜月、若い父と母。書店バイト、行動記録、将来用の封筒。 未来の答えを持ちながら、智也は目の前の一日を少しずつ積み直していく。 これは、未来を知っているだけの凡人が、二度目の十八歳を生き直す物語である。

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カクヨム
カクヨム2026/06/04
  • 現在の作品二〇〇六年のカイロス