あらすじ
大学の図書館やカフェで、いつも分厚い小説を読んでいる3年生の透子。彼女は物語の中の劇的な悲劇や狂気に惹かれつつも、「自分はあんな風にはなれない」と、どこか冷めた目で自分の平坦な毎日を見つめていた。
そんな透子の隣には、なぜかいつも1年生の後輩・湊が座っている。甘いフラペチーノを飲みながら、他愛のない日常の悩みで一喜一憂する湊。透子はそんな彼女との心地よい関係さえも、「大学生活が終わればフェードアウトしていく、ありふれたもの」だと静かに諦めていた。
誰も死なないし、世界も終わらない。それでも、雨の日の相合傘や、不器用な二人の間に流れる微かな体温が、透子の静かな世界を少しずつ揺らしていく。
※以下の登場人物紹介には一部ネタバレを含みます!
透子ちゃんはクール!先輩!
湊ちゃんは元気!可愛い!
ぐらいのイメージでも大丈夫です!!
■ 透子(とうこ)
大学3年生。活字中毒で、よく図書館やカフェで難しい顔をして重たい本を読んでいる。
物語の主人公たちが抱える「極端な感情」にコンプレックスがあり、自分の人生や人間関係を「凡庸で、いずれ終わるもの」として綺麗に自己完結させようとする癖がある。甘いものは苦手でブラックコーヒー派。
■ 湊(みなと)
大学1年生。透子を慕い、よく隣にやってくる少し甘えん坊な後輩。
透子とは対照的に、日々の些細な出来事や人間関係の摩擦にしっかり傷つき、悩む等身大の女の子。透子が二人の関係を「綺麗な思い出」として終わらせようとしていることに気づいており、内心どうやってその澄ました顔を崩してやろうかと密かに企んでいる。甘いもの(特にフラペチーノ)が好き。