あらすじ
誕生日の前日、父は僕にこう言った。
「今度の誕生日は、いい物をやろう」
しかし翌朝、目を覚ました僕を待っていたのは見知らぬ家族だった。
父も母も妹も消えている。
代わりに知らない家族が当たり前のように暮らしていた。
友人も教師も近所の人も、誰一人として本当の家族を覚えていない。
写真もアルバムも、すべて知らない家族のものに変わっていた。
唯一残されていたのは、父からの一通の手紙。
そこにはこう書かれていた。
『これが誕生日プレゼントだ』
消えた家族はどこへ行ったのか。
そして父が用意した「誕生日プレゼント」とは何だったのか。
家族という存在の不気味さを描く、後味の悪いホラー短編。