あらすじ
誰もいない山の奥。
重機を操って崖に穴を掘り続ける男は必死だった。
令和12年、トトくじを2回も当て、莫大な資金を手に入れた男は、その資金を全て山の中に注ぎ込んでいた。
必死で崖を堀り、米国製の『シェルター建設キット』を使い、ひとりきりで堅固なシェルターを建設する男に、相棒と呼べる女が現れたのは、シェルター建設が行き詰まっていたときのことだった。
「世界が滅ぶ? それは――令和14年の太陽フレアと、15年の核戦争で?」
女は目を見開いた。
同じ地獄を見て命を落としたはずの2人は、なぜか太陽フレアの前にタイムリープしていた。
何を犠牲にしてでも生き延びる――
それだけが、あまりにも原始的な生存欲求が、2人を突き動かす。