あらすじ

王国中央家庭調停所。 そこには、世界を救った勇者も、婚約破棄を宣言した王太子も、聖女も、公爵令嬢も、魔王も、竜騎士もやってくる。 愛、正義、真実、使命。 大きな言葉は、調停室ではそのまま通らない。 勇者様。 魔王軍四天王の名前は言えるのに、お子様の幼児園の担任名は言えないのですね。 王太子殿下。 真実の愛については記録しました。 では次に、大聖堂のキャンセル料を確認します。 調停官ユリス・グレンは、怒鳴らない。 裁かない。 断罪もしない。 ただ、当事者の言葉と証拠と生活の現物を机に並べる。 上履き。 連絡帳。 婚約契約書。 大聖堂の予約台帳。 名誉回復文書。 養育費算定表。 世界を救った者も、王国の未来を背負う者も、家庭と契約の後始末からは逃げられない。 これは、異世界の家庭裁判所で、調停官が淡々と、けれど確実に、人間関係の破綻を整理していく実務ファンタジー。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/06/04
  • 現在の作品勇者パーティの離婚調停に同席しています〜異世界家庭裁判所の調停官〜