あらすじ
19歳のデザイン学生ケリーは、課題の「Reconstruction」で完全にスランプに陥っていた。
「自分にはルーツなんてない」——そう信じていた彼女が、祖母の屋根裏で発見したのは、祖父アーサーの未完成コラージュ。
60年代カウンターカルチャーの極彩色と、頭部が割れて宇宙が溢れる衝撃の作品。そして、唯一空白のまま残された「女性の顔」。それはただの古いアートではなかった。
祖父が密かに開発した「Echo Collage」——視覚と感情を量子もつれさせる、禁断のアナログ意識共有装置。
完成させるたび、過去の記憶と未来の想いが同期する。隠された不貞か、愛の犠牲か。
祖母の静かな微笑みとともに明かされる真実。
そして、ケリーがデジタルとアナログを融合させ、空白を埋めた瞬間——
50年の時を超え、3世代の意識がひとつになる。平凡だと思っていた自分の血の中に、
鮮烈な色彩と、途方もない愛が流れていたことを知る。
世代を超えた対話、夢の継承、家族が遺した“ただひとつの愛”を描く、
珠玉の感動SF長編。『千の色彩、ただひとつの愛(The Collage of Us)』
——あなたの中にも、きっと空白の顔がある。