あらすじ
自分にとってとても大切な〝何か〟をなくしてしまった少年――鈴上夜人は、その喪失感に耐えきれず自殺を決心する。
学校の屋上から飛び降りた夜人は、死に対する恐怖感を抱きながらも〝何か〟をなくした苦しみから解放されると考えて、自分の死を受け入れた。
そのとき「ちょっと待ってーーーっ!!」と必死に叫ぶ女の子の声が夜人の耳朶を叩いた。
夜人は信じられない光景を目にする。
それは夜空に背を向けて一条の星の光のように落ちてきた。箒に跨がって懸命に腕を伸ばす女の子の姿は、まさに魔法使いそのもの。
そんな魔法使いの女の子――空野ほうきは夜人を助けるためにある提案を持ちかけるのだった。
夜人とほうきの〝何か〟を取り戻す、記憶捜索の物語りがはじまる。