あらすじ

※同時連載意中の『美しき吸血鬼王は、灰銀のハンターに檻へ落とされる』の続編です。過去編を書き始めたのはただ因縁があるだけじゃ読者様に伝わらないんじゃ!?と思ったためです。前作からお読みいただくことを推奨させて頂きます。 王城で妾の子として蔑まれた吸血鬼の少年には、ただ一人、自分を名前で呼んでくれる女性がいた。 城下のお菓子屋の彼女は、血筋も王位も見ず、幼いクラウディオに焼き菓子を渡し、手を拭い、微笑んだ。だが彼女は、魔女狩りの冤罪によって火刑台に消えた。 誰も真実を見なかった。誰も彼女を救わなかった。その日、少年は裁かれる側でいることをやめた。 数百年後。クラウディオ・ルジェリウスは、今代の吸血鬼王として夜を支配している。 美しく、傲慢で、理不尽な暴君。同胞のわずかな失態すら許さず、王の期待を外した者を血で処断する。彼の支配する夜は、野良吸血鬼、崩れ種、獣化種、失踪者、飢え、腐敗に満ちていた。 そんな夜に、灰銀のハンターが現れる。 名はルスト・ヴァルレイン。教会にも狩人組合にも属さず、吸血鬼だけを狩る寡黙な巨躯の男。 クラウディオは彼を狩ろうとする。王の夜を荒らす者を捕らえ、跪かせ、血で屈服させるつもりだった。 だが、狩られたのは王の方だった。 吸血鬼にとって、噛み跡は所有と屈服の証。まして王が噛まれることは、死より重い恥である。 灰銀の牙が喉に触れた瞬間、クラウディオの夜は反転する。 檻に落とされたのは、暴君王だった。

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エブリスタ
エブリスタ2026/06/03
  • 現在の作品『美しき吸血鬼王は、灰銀のハンターに檻へ落とされる』