あらすじ
赤い色が大好きなきーきーが、いつも部屋で着ている赤い色のジャージを着て、ヘアバンドをして、めがねをかけて、ソファーの上でだらだらとしている。(あいかわらずだらしない。でも可愛いし、スタイルがいいから、だらしないのに似合っている。ずるい)
「あ、みも。おかえりなさい」
小さな口と、長い足をぶらぶらと空中で器用に動かして、いろんな形と色をしたぬいぐるみと洋服とかばんと靴と小物で溢れかえっている、ごちゃごちゃしているおもちゃ箱の中みたいな(お片付けのできない小さな女の子のいる部屋みたいな)部屋の中に帰ってきたみもにきーきーは言った。
揚げたポテトを食べながら。
ごくごくと生クリームのはいった甘いコーヒーをストローで飲んで。
ごろごろとしたままで。
みもはなんだかとっても腹が立ったので(わざわざ外出の許可をとって、会社のびぃーさんと一緒に並んで)買ってきた美味しいってうわさのおしゃれなお店のドーナッツを袋から取り出して、一人でむしゃむしゃと食べ始めた。
「あっ! 私の(期間限定のチョコレートナッツクリーム)ドーナッツ!!」
きーきーがが驚いた顔でみもに言った。
みもは怒った顔のままで、ほほを大きく膨らませながら、きーきーのぶんのドーナッツをむしゃむしゃと食べ続ける。
そんなみもにきーきーは怒った顔で、あわてて飛びかかって自分のぶんのドーナッツを袋の中から奪おうとして、二人はそのまま床の上に転がってけんかになった。(まあいつものことだけど)
きーきーとみもはアイドルだった。