あらすじ
高校二年生の僕は、長年想い続けた少女に告白して振られた。
理由は一つ。
「私のどこが好きなの?」
その問いに答えられなかったからだ。
失恋した夏の放課後。誰もいない教室で一人考え込む僕の前に、幼馴染の少女が現れる。
「好きって、そんなに説明できるものなの?」
会話はやがて、近未来に普及した高度なAIの話へと移っていく。
もし、人間より人間らしいAIがいたら。
もし、そのAIが誰もが恋をしてしまうような存在だったら。
人はAIに恋をすることができるのだろうか。
そして――
好きに理由は必要なのか。
人間らしさとは何なのか。
作者が誰であることは、作品の価値を変えるのか。
夏の教室で交わされる、失恋とAIをめぐる小さな対話の物語。