あらすじ

史実通りに動かなければ、即・電流。 尾張に生まれた俺の脳内に、ある日インストールされたのは、歴史補正AI「クロホロ」だった。 告げられた個体名は、佐々成政。 最終目的地は、摂津国・尼崎。 死因は、切腹。 いやいやいや。 生まれたばかりでセルフ処刑予約は重すぎるだろ。 本当の俺は、寒いのが嫌いで、責任も嫌いで、できれば布団の中でぬくぬくしていたいだけの男。 それなのに、信長に見いだされ、黒母衣衆に押し込まれ、戦場では勝手に武功を立てさせられ、気づけば越中富山の城主に。 逃げれば電流。 逆らえば身体制御。 泣き言を言えば、なぜか周囲には「不屈の名将」と誤解される。 そして待ち受けるのは、厳冬の北アルプスを越える「さらさら越え」。 寒がりの俺に、雪山を越えろとか、歴史は正気か。 道は見える。 川も、城も、戦場も見える。 でも、人の心だけは見えない。 これは、英雄になりたくなかった佐々成政が、歴史補正AIに尻を叩かれながら、泣く泣く戦国武将を演じさせられる物語。 最後に死ぬのは、俺なのか。 それとも、“佐々成政”という名前なのか。 寒くて、情けなくて、でも少しだけ熱い、強制英雄譚。

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カクヨム
カクヨム2026/06/03
  • 現在の作品強制英雄伝 佐々成政 史実通りに雪山を越えないと電流が流れるので、寒がりの俺が泣く泣く戦国武将をやるハメになったがや