あらすじ
異世界転生したら、すでに死んでいた。
目覚めた場所は墓場。
手も足も全身骨。
どこからどう見ても骸骨。
チートスキルは「しぶとい」「夜目」「怨念(微量)」。
……微量って何だよ。
しかも生者台帳にも死者台帳にも名前がない「未登録存在」。
行政的に存在しない男、ポジオの異世界生活が始まった。
監視役の毒舌女神官には「まず鏡を見なさい」と言われ、
墓場の先輩骸骨には「ハーレム? まず皮膚を手に入れろ」と呆れられ、
死霊術師の美女には「好きよ。学術的に」と研究対象扱いされ、
ようやく出会えた清楚系聖女には「死体にも偏見はありません」と優しく殺される。
それでも俺は諦めない。
生き返って、モテる。
それだけが俺の夢だ。
蘇生の条件は五つ。
善行を積み、
功績を立て、
魂を安定させ、
聖遺物を手に入れ、
教会の許可を取ること。
制限時間は90日。
間に合わなければ――浄化(=消滅)。
善行の動機が全部下心でも、ポイントは加算されるらしい。
……よし、やれる。
骸骨が仮面をつけてデートに出かけ、
善行マラソンに走り回り、
回復魔法で死にかけながら、
冒険者ギルドで「前例がない」と言われ続ける。
それでも前を向く。
顔がなくても、心臓がなくても、この世界で生き直すために。
笑えて、たまに泣ける、異世界"蘇生"コメディ、ここに開幕。