あらすじ
高校二年生の冬。
人付き合いが苦手で、いつも「空気みたいだ」と言われてきた少女・朝比奈 澪(あさひな みお)は、ある日、屋上でひとり空を見上げる少年・如月 湊(きさらぎ みなと)と出会う。
無口で、どこか壊れそうな雰囲気を持つ湊は、学校では有名な優等生だった。しかし彼は、誰にも言えない秘密を抱えていた。
「春が来る前に、俺はいなくなる」
その言葉の意味を、澪は最初、理解できなかった。
放課後の図書室。
夜の電話。
誰にも言えない約束。
少しずつ距離を縮めていく二人だったが、“限られた時間”は静かに近づいていく。
これは、
「誰かを好きになること」と、
「その人を失うこと」を知った、
ひとつの春の物語。