あらすじ
カイゲン・リンクウ。元は金儲けだけに執着する平凡な人間だった俺は、今や企業に異世界へ捨て去られた魔法少女だ。
企業は一枚の契約書で私たちを欺いてこの地へ連れてき、スポンジのような粗悪な配給食で死へと追い詰めた。すべてはこの戦争に秘められた真実を隠蔽するために。
当初は魔物こそ最大の敵だと思い込んでいた。だがやがて悟った、本物の怪物はスーツを身に纏い、母艦の会議室に座を構えている。
本来ならこの世界を心底憎むべきだ。
全ての戦友を奪い、魔物を喰らって生きる化物へと私を作り変えたのだから。
だが戦火に震え怯える異世界の民、企業が「資源」として略奪する土地と命を目にした時、ふと一つの答えに辿り着いた。
企業がゴミ捨て場としか見ないこの世界も、誰かの故郷なのだ。
「まあいい。」
ノートを閉じ、生えたばかりの鉤爪をくねらせて体を解す。
「企業との決算をつける前に、ついでに……世界を救ってやるか。」