あらすじ
人は、案外たくさんのものを受け取りながら生きている。
道を教えてくれた誰か。
声を掛けてくれた誰か。
何も言わず隣にいてくれた誰か。
けれど、そのことに気付くのはいつも少し遅い。
陽ノ坂市。
都会でも田舎でもないこの街には、今日も様々な人が暮らしている。
軽音楽部の高校生。
商店街の店主。
駅前の会社員。
坂の途中で立ち止まる誰か。
それぞれの物語は独立しているようで、少しずつ繋がっている。
これは、誰かに助けられ、誰かを支えながら生きていく人々の日常を描いた連作小説。
陽ノ坂市の坂道には、今日も夕陽が当たっている。