あらすじ

「――嫌です。それが聖女の役目なら、わたしは聖女になんてなりたくありません」

 それはティアも意図しないところで、勝手に口をついて出た言葉だった。


 家族に虐げられ、学園でも虐められていた、ガルシア子爵家の次女として生を受けたティアは、国王の目の前で、そう告げた。

 どうやらティアは、モンテルクス王国の【聖女】らしい。

 神に選ばれたとされる、聖女としての証が確認された日、国王はティアに命じた。

「聖女は、瘴気を払える唯一の存在だ。 聖女としての誇りを持って、国を守ってくれ」

 国王の台詞にティアは疑問がわいた。

 国を守るとは、人を守るということだ。

 その人の中には、自分を虐げてきた家族や虐めてきた学園の人々も、当然含まれている。

 嫌だ、と思った。どれほど罵られようと、助けたくない。誇りなんてどうでもいい。

 ティアは、心のままに王命を拒否してしまい――?

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アルファポリス
アルファポリス2026/06/03
  • 現在の作品聖女として国を守ってくれ? 守りたい人がいないのでお断りします。