あらすじ
アストレア王国のファフニール伯爵家の娘、クラリッサは美しい青の瞳を持っていた。
しかし、それ以外に目立った取り柄はなく、自分は平凡な令嬢だと思っている。
ある日クラリッサは、敵国ヴァイスガルド帝国のノルデンフェルト公爵家当主、セオドリックの花嫁に選ばれる。
長年争い続けてきた両国の和平の証として結ばれた政略結婚。
クラリッサは、その理由を理解していた。
――彼が欲しかったのは私ではなく、この瞳なのだと。
愛のない結婚。
初夜には、
「子は望まない」
と告げられた。
拒絶されたのだと思ったクラリッサだったが、その言葉は龍人と人間の違いから生じた盛大なすれ違いで――。
これは、瞳の色だけで選ばれたと思い込む伯爵令嬢と、不器用な龍人公爵が紡ぐ、じれじれで甘い溺愛物語。