あらすじ
冷酷無比と恐れられるクラウド公爵から、突然求婚されたエリシア。 感情を持たない男と噂される彼は、エリシアにだけは穏やかで優しく、誰もが羨む完璧な婚約者だった。 豪奢な屋敷、行き届いた配慮、過剰なほどの護衛と気遣い。 ただひとつ、彼は決してエリシアに“恋人らしい触れ合い”をしようとしなかった。 口付けをすることも、抱き寄せることもなく、常に一歩分の距離を保つクラウド。 その優しさは次第に、エリシアの心を不安で満たしていく。 一方でクラウドは、 エリシアに向けられる他者の視線、些細な会話、社交界での噂にさえ強い嫉妬を覚え、愛しすぎているが故に手が出せずにいた。 それを愛されていないのだと思い込み、屋敷を去ろうとしたその夜。 エリシアは初めて、理性で愛を押し殺していた公爵の“本当の姿”を知ることになる。 妻を愛しすぎて触れられない激重男と、愛されていないと誤解した末にその本性を知り、過剰な愛に溺れてヤンデレ化していく妻が、互いを縛り合い共依存へ堕ちていく物語。