あらすじ
「本当に強欲だったのは、一体誰だったのか?」
姉の全てを奪い、癇癪娘として社交界を騒がせ、断罪された「欲しがりな妹」エーリカ。悪夢のような妹が去り、ようやく平和が訪れた……はずだった。
しかし、可哀想な被害者として王太子の庇護を求め続ける姉クラリスの思惑は、徐々にその一線を越えていく。
ついに彼女は、溢れる涙とともに王太子へとすがりついた。
「わたくし、王太子殿下のご婚約者様から嫌がらせを受けていて……。また居場所を奪われるのではないかと、とても怖いのです……っ」
「…ほう…?…妹は癇癪で他者から奪い、姉は嘘と涙で他者を陥れるのか」
欲しがりな妹が去ったその後の、姉の自滅と、妹の本当の救済を描いた後日譚です。